小樽市ボランティア・市民活動センター

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〜災害Q&A 43〜

○第2章 市民のきずな  

10. 心のケア

Q43.一人暮らしの高齢者へはどのようなケアが行われましたか?

A.「人の世話にはなりたくない」という人は閉じこもりがちになりやすいものです。神戸市では、一人暮らしの高齢者を対象に、孤独死や心の相談に対応する見守り職員を配置しました。また、災害復興公営住宅などでは買い物や病院に一緒に行ったり、食事の手伝いなど、高齢者を見守る「生活援助員」制度があります。また、「見守りサポーターの訪問」、「ボランティアの友愛訪問活動」では高齢者を訪問し、話をして励ましています。

 その他に、ボランティアで見守り相談を続けているグループもあります。「今日は元気に市場へ行ったか」などそっと見守ることも効果がありますが、一方ではプライバシーの問題も発生してしまいます。


《体験》
 「亡くなった主人がとっても大切にし、私や子どもたちの心の支えであったピアノ。地震でもピアノは無事でしたが、家を解体することになったものの、2月末はまだ一般車両は市内を走れず、ピアノを運ぶ手段がなく、あきらめざるを得ませんでした。あっという間にただの木切れになって、泣くことも忘れ、更地に立ち続けていました。子どもたちに父親のぬくもりのある思い出のピアノを残してやれなかったことを後悔し、自分を責め続けました。眠れぬ日が続きPTSDと診断されました。カウンセリングを受け、泣き続けました。」

 「住み慣れた町を離れ、職を失い、復興住宅に住むようになっても、なかなかその環境になじめない。そして、アルコールに依存し、体をこわしてしまう人たちが周りに大勢いました。」

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